日本の生産性が低いのは、問題なのか?
今回の通常国会の目玉の一つに残業規制がありますが、それとセットで語られる事が多い、日本の生産性について考えてみたいと思います。
個人的には、こういったお金をグローバルで比べる時には、為替がいまよりも30パーセント円高になったらどうなんだろうとかいつも思うので、単純に比較して大騒ぎしてもしょうがないんじゃないかとも思うんですが、それは置いておいて考えたいと思います。
日本の生産性が低い事の象徴として、サービス業の生産性が特に低いと言われます。アメリカのサービス業の半分の生産性だと言われています。
なぜ日本のサービス業の生産性は低いんでしょうか?
これは単純に言うと、同じサービスを提供するのに、アメリカでは1000円の経費がかかるのに、日本では500円の経費がかかるって事ですかね?
逆の言い方をすると、同じサービスを受けるのに、アメリカでは1000円払わないといけないのに、日本では500円でいいって事ですかね?
よく「おもてなしの心」といいますが、日本ではリーズナブルな価格で、高品質なサービスを受ける事が出来ます。
もちろん外国でも高品質なサービスを受ける事が出来ます。例えば、5つ星ホテルといわれる、ラグジュアリーなホテル等で最高級のサービスを受ける事が出来ますが、もちろん凄くお金がかかります。最高級のサービスを提供する為に、それなりの費用をかけているって事ですね。
日本では、この最高級のサービスほどではないですが、ある程度高品質なサービスが、どこにでもあるようなお店でも「おもてなしの心」として提供されるんですね。
これも逆の言い方をすると、リーズナブルなお店でも、日本人は、ある程度高品質なサービスを期待しているって事になります。
日本人が今後も、「お値段以上のサービス」を求めるのか、「お値段通りのサービス」で満足するのかですが、「お値段以上のサービス」を求めるって事は、お金は500円しか払わないけど、1000円のサービスを提供しろって言ってる事にもなりますので、見方によってはモンスタークレーマーですね。
私は、サービスの品質は落としてほしくないので、価格を上げて今のサービスレベルを維持して欲しいと思います。